若く貧しいイケメンがお金持ちの女性と結婚 アガサ・クリスティー2

アガサ・クリスティーの国イギリスの風景

アガサ・クリスティー作の逆たま推理小説

「逆たま」がテーマの2作品

ナイルに死す

終わりなき夜に生まれつく

 「逆たま」という言葉があります。玉の輿、ふつう〜貧乏な女の人がお金持ちの男の人に嫁ぐ事、の逆。

 つまり、ふつう〜貧乏な男の人がお金持ちの女の人と結婚する。上の2作は、「逆たま」がテーマとなった作品です。

本

2作品の共通点は

  1. 損得を乗り越えてしまう異性の魅力
  2. 相手は本当に自分の事が好きなのか、それとも自分のお金が好きなのか
  3. 主人公はお金

損得を乗り越えてしまう異性の魅力

 逆たまって、ものすごく珍しい事ではないように思います。

 頭の良い高学歴の、でも実家はごく平凡という男性が、お金持ちのお嬢様と結婚する事は結構あるものです。高学歴の男性ならきっと出世してくれるだろうと見込んで、お嬢様の両親も祝福する。オリンピック級のアスリートでも同じかもしれません。

 でも同じ貧乏でも出世や収入に繋がるような才能がこれといってない、しかもまじめでもなさそう、となると話は別。

 お嬢様の両親はきっと結婚に反対するでしょう。お嬢様自身、元々貧乏人と結婚しようなどと思っていないはず。

 でも、損得を乗り越えて、異性を惹きつける魅力を持つ人っているものです。

 ただ容姿が良いだけじゃない、性的魅力にあふれ、コミュニケーションも上手。お嬢様だって一人の女性。そんな男性に無関心ではいられない。

 自分の好きな男性芸能人を思い浮かべてみてください。

 その人に実際会ってみたら、何だか色気があって、ホテルに誘われたらすぐついていってしまいそう。話も上手で一緒にいて楽しい、しかも私の事を好きらしい、そんな様子をほのめかす。

 こんな男性に心を動かされないでいられるでしょうか。

 「ナイルに死す」のリネット、「終わりなき夜に生まれつく」のエリー、二人とも親から莫大な財産を相続した。そして思っている。「いつかは自分も、同じようなお金持ち、または家柄の良い、年の釣り合う男性と結婚するんだろう。」と。

 でも周りに心惹かれる男性は一人もいない。そんな時、美しい性的魅力にあふれた男が現れる。

 ただし彼は貧乏、生まれも普通の庶民。しかも大した事のない仕事をコロコロ変えてばかり。

 周りの人間はきっと、この結婚に大反対だろう。でもどうしても、この人を自分のものにしたい。

本

相手は自分の事が好きなのか、それとも自分のお金が好きなのか

 「愛人」のように初めから、お金を条件に交際している男女は別として、普通の男女交際、結婚で、二人の間の経済的格差が大きいと、お金を持っている方は時にふと思う事もあるのではないでしょうか。「相手は本当に自分の事が好きなのか、それとも自分のお金が好きなのか」と。

 まして、他人はみんな思う、「金目当てで結婚したのね。」と。でもお金があるのが男の方だと、それ程のインパクトはない。

 ついこの間までは、男は外でお金を稼ぐ、女は家で家事と子育てをする、と性別で役割分担するのが常識だった。男の方がお金を持っているのは当たり前。

 でも夫より妻の方が圧倒的にお金持ちとなると、なんとなく不自然な感じ。夫が妻をいたわり、大切にし、いつも愛しているという、普通に考えれば微笑ましい情景が、「奥さんに捨てられないために必死なのね。」と周りの目には映る。

 「ナイルに死す」のリネットも「終わりなき夜に生まれつく」のエリーも、若くてきれい。男性に愛される要素を十分持っている。

 でもみんなわかっている。若く美しく貧乏な男、「ナイルに死す」のサイモン、「終わりなき夜に生まれつく」のマイク、本当に妻を愛しているかもしれないが、でももし妻がお金を持っていなかったら多分結婚しなかっただろうと。

結婚ブーケ

主人公はお金

 どちらの作品にも、お金持ちの妻と貧乏な夫の他に、もう一人女性主人公が登場する。「ナイルに死す」では元々サイモンの婚約者でありながら、お金持ちのリネットにサイモンをとられてしまったジャクリーン、「終わりなき夜に生まれつく」ではエリーの世話係、理解者で、エリーとマイクの結婚を手助けしてきたグレタ。

 彼女達がどんな役回りをするのか。何しろ推理小説なので詳しく筋を書く事は避けたいと思います。謎解きの楽しさがなくなってしまいますから。

 でも、どちらの作品も、本当の主人公はお金かもしれません。お金、貧富の差というものが存在しなかったら、この話は成立しない。お金のせいで運命を狂わされていく登場人物。

 でも、愚かと言って笑う事はできない。この資本主義の世の中、お金はやっぱりとても大切。

 すでに富豪という人は別にして、一般人は10億円あげるから、といわれたら、たいていの事をやってしまうのではないでしょうか。

アガサ・クリスティーの作品は↓↓でも紹介しています

アガサ・クリスティー1あっと驚く結末編

https://renagarden.com/book-agasa1/

にほんブログ村 本ブログ 本・読書情報へ
にほんブログ村

にほんブログ村 ライフスタイルブログ おひとりさまへ
にほんブログ村

↑よろしかったらお願いします。

ツィッターで食べ物の事メインにつぶやいています。このブログを読んでくださる方のつぶやきもききたいです。

つぶやきもききたいです。

↓ ツィッター

https://twitter.com/@RENA87614032

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。